

作家: 守屋麻美 Moriya Asami
タイトル: 「高橋由一の「鮭」」
作品サイズ: 45.5×27.3㎝
支持体・材料: キャンバス、油彩
額縁が付きます。
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●作家コメント
この作品を観るときは 1997 年のアメリカの映画「メン・イン・ブラック」を想像してほしい。海外のSF 映画やアニメーションを参考にコミカルな作風にしたかった。
画面全体の背景は海底をイメージ。登場するキャラクターのシルエットはシュールな感じにし、画面真ん中の主役の魚は深海魚である。壁(岩)から出てきている生き物は吊るされている 1 匹の深海魚を見て得体の知れない物、初めて見るような表情をしている。この壁(岩)から出できている生き物は実際に存在する深海魚の仲間“ミツマタヤリウオ”をイメージした。
深海魚の尾びれなどについている白い丸は気泡。半身を切り取られた部分には白い線と一緒に扉のような窓が半身に刺さっている。これはエレベーターであり、上に行ったり下に行ったりと動いている。一見、一匹の深海魚だが半身の中、そしてこの深海魚の体全体は家であり、またエレベーターの中や外は別々の世界空間が広がっている。
● 守屋麻美 略歴
1991年 静岡県生まれ
2012年 女子美術大学短期大学部専攻科 修了
2018年 東京藝術大学大学院美術研究科 卒業
現在 独立美術協会 準会員
●店主より
非現実の世界、怪異な形だがどこかリアリティのある生き物を描く。 テーマは「わたしの奇妙な生物(こども)たち」。海・山・・洞窟に生息しているが作家のイメージは宇宙のどこかの星である。その形や質感は日常接する動植物からイメージを昇華させる。 ゲームのキャラクターのようだがそれを創りだすための道具はキーボードやマウスではなく油絵具と筆である。
彼女の指先から生まれる気味が悪いがどこか愛らしい生物たちは今日も宇宙のどこかから地球を眺めている。